別れの春。

greenhouse2005-03-04

春は別れの季節です。春というより3月がですね。これまで一体どれくらいの人と別れを経験したでしょう。一度会ったきりで二度と会わない人もいる。毎日のように会っていたのにある日を境に会わなくなった人もいる。別れてもいつまでも記憶に残る人もいれば、あっさりと消え去る人もいます。

学生時代にあんなに仲の良かった友人、このままずっと一緒にいるのだと信じていた恋人、あの人たちは一体何だったのか。その一瞬における人間の滋養だったのでしょうか。

人は変わります。精神的にも肉体的にも。周りを取り巻く環境も変わります。時間というものは、流れ去り、消え去っていくものです。そして新しい時間がやってくる。忘却の果てには新しい生活が待っています。別れのとき、あんなに涙した人も翌日には、悲しみを半分は失っている。死が永遠の別れだとしたら、永遠の別れもまた、その人にとっては死と同じことなのでしょうか。

人が死ぬと、その人とは二度と会えません。その顔、その声、その笑顔は二度と見ることはできません。心の中で映像のように再生して、目の前の無を嘆き悲しむことしかできません。

私は基本的には唯物論者ですが、それは霊魂とかを信じないだけであって、精神、意識まで否定はしません。だけど霊魂も精神や意識が作り出したものだとすれば、物質ではないかもしれませんが、存在することになりますね。

3月は別れの季節ですが、4月は出会いの季節です。まだまだ寒いですが、春の訪れはもう目の前です。