地下鉄七隈線開通。

greenhouse2005-02-04

昨日会社からの帰りに、開通したばかりの地下鉄七隈線に乗りました。わが社は福岡の天神センタービルというところにあるのですが、最寄の駅は地下鉄空港線天神駅となります。歩いて5分くらいでしょうか。七隈線天神駅とはつながっていません。天神南駅とう名前の駅が始点になります。天神駅から天神南駅まで10分くらいは歩くでしょうか。

普段はバスで通勤しているのですが、実は私の家は七隈線沿線にあるのです。といっても近くはありませんが。それで試しに乗車してみようと思ったのです。

会社を出て、地下街を歩いていきます。普段の倍以上の人が地下道を歩いており、まっすぐに進むのが困難な状況です。今まであった地下街を抜け、新しくできた地下街に突入しました。オープンしたばかりの店が左右に連なっており、客も結構入っています。元の地下街の店も今まで以上の盛況振りを見せており、相乗効果がうまく働いているようです。

歩き疲れた頃、やっと天神南駅につきました。マスコミの取材陣が目に付きます。私は切符を買い、ホームへと降りていきました。人の行列がホームを占拠しています。長蛇の列です。こんなに並んでいるのを私は福岡の地下鉄で見たことがありません。隣のホームに落ちそうになるくらい並んでいるのです。

車両が到着しました。空港線の車両とは明らかに違います。緑色をベースにした、結構カラフルな色です。早速乗車しました。天井が低く、網棚がありません。これは私みたいにカバンを持ち、移動中に本を読む私にとっては不便この上ない。カバンを手に持ちながらの読書は難しい。経費節減による省略化でしょうか。それと座席が1人分ずつに区切られておい、無駄なく人数分座れるようになっています。これはいいと思いました。

10分くらいで私の降りる駅に到着しました。やはりバスより早い。半分くらいの時間ですみました。降りて改札を出ると、通路がずっと延びています。100メートル以上ありそうです。人通りはほとんどなく、ただ地下にある真新しい通路が先を細くしながら、続いているだけです。私は歩きました。遠い。降りてから地上の出口に出るまで5分はかかるでしょう。駅まで家まで10分以上かかりました。ちょっと遠いですね。本数は少なく、時間もいい加減なバスの場合、バス停まで3分ですから。

やはり私はこれからもバス通勤をするでしょう。雪や台風でバスはすぐに運休するので、そういう非常事態には利用するでしょうが。または天神で飲みすぎた場合、終電は0時なので、利用することもでてくるでしょう。

3年前に東京から福岡に移ってきたとき、どうして七隈線はこんな経路を取るんだろうと疑問に思ったものでした。天神を中心として2つの路線を結び、環状線みたいにすればもっと便利なのにと思いました。2つ全く別々に走行しても大した意味などなさそうだし、何と言っても七隈線博多駅福岡空港に行く場合は、天神南駅で降りて、10分以上歩いて天神駅で乗り換えをしないといけないのです。これは不便です。さらに私の両親は室見という地下鉄空港線沿線に住んでいるのですが、私の住んでいるところからは、七隈線が開通したからといって、2つの路線に結合点はないのですから、お互い地下鉄の沿線上に住んでいると言うのに、地下鉄で行き来する便利さを享受できないのです。

不思議ですね。まあ新規格を使っているので、互換性がないということですが、(恐らく工事代が大幅に削減されるのでしょう)不便より便利のほうが、百年の計に立ってみれば自ずと分かることだと思うのですが。

まあ今までバスしか通勤手段がなかった人たちにはそれでも朗報なのでしょうね。道路の渋滞も緩和されるでしょうし。

基本的にはバスを使おうと思いますが、たまにはのんびりと歩いて(普通逆ですけど)地下鉄に乗ることもあるでしょう。