年末について。

greenhouse2004-12-20

今日は12月20日。あとわずかで今年も終わりです。今週末はクリスマスイブですね。皆さん予定は入ってますか?

いつの頃からか、私は年末が近づくたびに口にするセリフがあります。それは

「どうも年末という気がしないなあ」

というものです。年末といえば、忙しい、慌しい、大掃除、クリスマス、年賀状、大晦日、冬休み、紅白など色々な言葉がイメージとして沸いてきますが、その一つ一つの行事、イベントにさして興味を持てなくなったというのがその大きな理由かもしれません。

年末?だからどうしたってなもんです。

一年を反省し、新たなる年への抱負を考える。終わりよければすべてよし、ということで、身辺の整理をしようとする。生きるうえにおいての大きな区切りのはずなのですが、どうしてこうなってしまったのでしょう。物事に鈍感になったというのもあります。感動をすることがなくなったというのもあるでしょう。子供の頃はこうじゃなかった。12月に入ると、だんだんソワソワしてくる。もういくつ寝るとお正月という歌があるように、指折り数えてその時を待っていました。クリスマスには七面鳥とケーキが用意されており、翌日朝目覚めると、プレゼントが置いてある。サンタが父親だとわかったのはいつの頃だったか。小学校低学年のころだったでしょうか。それでもプレゼントをもらうことはうれしいものです。

そして、終業式があり、冬休みに入ります。夏休みと違って、短い冬休みは、高揚感はないものの、寒さが子供心にも何か厳粛なものを感じさせていました。年賀状を今と違って、すべて手書きで書き、大掃除を手伝う。これらが終わってやっと大晦日を迎えるのです。夕方から「日本レコード大賞」を見、続いて「紅白」を見る。終わりの頃には睡魔が襲ってくるのですが、年越しの瞬間を味わいたいと、眠い目をこすりながら、「行く年来る年」が始まり、百八つの除夜の鐘がテレビから、遠くの寺から和音となって聞こえてくる。そして力尽きて寝てしまう。中学に入るまではそんな感じでしたね。

今では大晦日はただただ飲んだくれるだけの時間となり、除夜の鐘が鳴るのを聞いて、

「あけましておめでとう」と言って乾杯をし、また飲み始めるといった感じです。まあそれでもいいんですけどね。