インディアン。

greenhouse2004-09-02

私は幼い頃日本にインディアンがいると信じ込み、いつか襲われるんじゃないかという恐怖心を常に持っていました。今考えれば笑い話ですが、当時は真剣にそう思っていたのです。完全な刷り込みですね。恐らく親と一緒に見たであろう西部劇の影響だと思います。その中のインディアンを見て、そう思い始めたのでしょう。何であれ物語には善玉と悪玉の存在が不可欠です。正義の騎兵隊vs野蛮で残忍なインディアンという図式が白人つまり映画製作者の身勝手な視点によって作り出されたのですね。

日本にだって、そういう歴史はいくらでもあります。古くは蝦夷征伐が思い浮かびます。アテルイの顔など、相当な悪人顔に仕立てられて現在に伝えられています。まあ一種のプロパガンダですね。従わぬものを悪人にし、侵略行為の正当化、士気の鼓舞を図るわけです。まあ侵略の大義名分をでっち上げるわけですね。敵を外に作り、一致団結してそれに立ち向かうと言うやり方は、政治的に不安定な国家の常套手段です。

大人になった今、私は散乱する情報に囚われず、自分自身の目や頭で何事も判断したいと思っています。実践すると頭が固いとか、素直じゃないとか言われてしまいますけどね。