蝉。

greenhouse2004-07-22

朝ぼらけに目が覚め、枕もとの時計を見ると5時でした。まだ蝉の大合唱は始まっていません。しかし後30分もすれば、大騒音があたりを包むことは必至です。私は寝るときにはエアコンをつけません。窓を開け、扇風機でしのぐのです。まあそんなに暑くはないので、普通に寝付きます。だけど蝉の輪唱で目が覚めてしまうのです。ここ数日は寝不足です。あと30分後に大音量で起こされるのがわかってて、何も手立てを取らずに再度寝るのは、愚か者のすることです。私は窓を閉め、エアコンをつけました。これで安眠できるはずです。結果、蝉の合唱団は私を起こせなかったようです。とは言っても根本的な解決にはなっていません。最初から窓を閉め、エアコンをつければいいのですが、それほど暑さを感じないし、体に悪そうなので、躊躇してしまいます。

「静かさや岩にしみいる蝉の声」という句のような蝉の鳴き声によって、一層静けさが増す、といったような情緒など微塵も感じられません。

生命を全うしようとしている蝉に文句を言ってもしょうがありませんね。懸命に生きようとしている蝉の姿に、自分はどうなのだろうと忸怩たる思いをしてしまいました。