オウム事件。

マヤノトップガン

国松元警察庁長官狙撃事件でオウム真理教元幹部らが逮捕されました。事件が起こった1995年は地下鉄サリン事件が起きた年です。嫌な思い出が蘇りました。

世間では地下鉄サリン事件の恐怖が人々の心に深く刻み込まれ、不審物や異臭騒ぎにびくびくしていました。そんな折、当時東京に住んでいた私の家に空き巣が入ったのです。財布と時計が盗まれていました。普段はあまり入っていない財布も、その日は菊花賞の馬券を当てたこともあり、7万くらい入っていたのです。時計はもらいものですが、当時の私のサラリーではとても買えないような代物でした。すぐに警察を呼んだのですが、やってきた刑事は開口一番こう言ったのです。「お茶をくれ」「は?」喉が渇いていたのでしょうか、一緒にいた知人がお茶を出しました。お茶を飲み終えた刑事は「今オウム事件で忙しいんだよね。多分空き巣犯は捕まらないよ」「やる気あるんですか!」。結局刑事の言うとおり犯人は捕まりませんでした。まあ確かに空き巣犯よりオウムの捜査の方が重要だとは思いますけどね。あれから9年。昔日の思い出です。しかし未だオウムがらみの裁判は続いています。やり切れないのは被害者家族でしょうね。