ガラスの仮面について

greenhouse2005-01-18

 今から20年ほど前になるでしょうか。当時の私はマンガが好きで、放っておけば1日中マンガばかりを読んでいるという子供でした。あらゆるジャンルのマンガを読みましたね。一番好きだったマンガ家はもちろん手塚治虫でした。子供の頃読んだ「ブラックジャック」「海のトリトン」「火の鳥」などは今でも内容を覚えています。他にはちばてつやの「俺は鉄兵」水島真司の「男どアホウ甲子園」、山上たつひこの「がきデカ」などを読んでいました。小学生の頃は「少年チャンピオン」、中学くらいから「ヤングジャンプ」などの週刊誌を買って読んでいましたね。私の書棚はマンガだらけでした。

私には妹がいたので、少女マンガにまで手を伸ばしていました。「キャンディ・キャンディ」「いらかの波」などなど。他にも読んでいたとは思いますが、忘れてしまいました。

私が妹に借りて読んでいたマンガに「ガラスの仮面」がありました。調べてみると、このマンガは1976年から『花とゆめ』に連載開始された美内すずえ作の少女マンガで、別名、『演劇版スポ根マンガ』だそうです。 平凡だが天才的な演劇の素質をもつ少女・北島マヤが往年の大女優・月影千草に見出され、演劇界の幻の名作『紅天女』を目指すというストーリーですね。マヤが女優として成長していく過程を、確かなストーリー構成と圧倒的なドラマ演出テクニックで描き、読者に熱狂的に支持されました。 1984年にTVアニメ化、1988年には大竹しのぶ主演・坂東玉三郎演出で舞台化され、1997〜98年には、安達祐実主演でテレビドラマ化されたことはご存知の方も多いと思います。「ベルサイユのばら」、「エースを狙え!」、「キャンディ・キャンディ」などと並ぶ70年代少女マンガの代表作だとは思いますが、なんと実はまだ(2005年1月時点)完結していないらしいのです。

あとわずかで30年!先月数年ぶりに42巻が出たそうです。恐らく私は40巻くらいまで読んだとは思いますが、一体何年前だったのか。このスローペースは一体何なのでしょうね。何か事情があるのでしょうか。詳しくは知らないのですけれど。

 長く続いているマンガと言えば、「ゴルゴ13」があります。これは1968年から連載されているそうで、現在135巻だそうです。大学時代に当時発売されているなかでの全巻をそろえた覚えがあります。確か50何巻だったと思いますが。それと忘れてはいけないのが、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」です。これは、1976年から週刊少年ジャンプに連載されています。単行本は現在143巻(以下、続巻 2005年1月現在だそうで、作者は連載開始時は、山止たつひこ(当時大人気のがきデカの作者山上たつひこからとったのでしょうね)だったことを覚えています。すぐに秋本治に改めましたけど。私は「ゴルゴ13」は連載開始からは読んでいませんでしたが、「こち亀」は最初から読んでいました。奇しくも連載開始時は「ガラスの仮面」と同じですね。これも大学時代に全巻そろえた記憶があります(勉強もせずに何やってたんでしょうね)。

ガラスの仮面は今後どうなるのでしょうね。そういえばマンガ以外で未完のものと言えば「青春の門」があります。これは伊吹信介がシベリアに行くという話で終わったと思いますが、その後は書かれていません。五木寛之は最近では仏教関係や生き方の本などを書いてベストセラーを連発していますから、当分は続きは出そうもありませんね。それとちょっとマイナーですが平井和正の「幻魔大戦」も未完です。東丈はどうなったのでしょう。

関係ありませんが、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」も未完と言われています。あれはあれで十分完結しているとは思うのですけどね。